●1656号(平成18年9月28日発行)
植物状態となった20歳女子の逸失利益算定につき再生産に要する生活費の支出を免れるとして生活費控除率35%で認定した
夫がせん妄等医療保護入院中の65歳女子の収入はセンサス女子平均の30%で1級後遺障害逸失利益を認めた
独立2か月で後十字靱帯損傷等11級後遺障害を残した26歳男子取締役に稼働への影響はわずかと10年間5%労働能力喪失で逸失利益を認めた
69歳女子は初期認知症もある程度家事可能と7年分の逸失利益認め横断禁止道路横断で20%過失相殺した
57歳男子生活保護受給者の就労を一概に否定できないと年額100万円で後遺障害逸失利益を認定した
母国ミャンマーで大学卒業、本邦で博士課程終了、現在米国財団研究員26歳女子は米国で医師として稼働から10年500万円、以降1,000万円の収入を認めた

●1655号(平成18年9月21日発行)
中古センチュリーの落書傷による保険金請求は3年前同様事故を秘して甲と新規契約は保険金目的として原告が惹起したと請求棄却した
自動車販売会社所有車の全体落書傷は全塗装で「商品価値は上がらない」等保険金支払い免れないと判決した
13年経過セルシオの車上荒らしは保険金50万円で偽装するには疑いが残り甲の主張は採用できないと保険金支払いを認めた
4台所有のうちセルシオのみ車両保険に加入2日後の盗難は契約締結後の事故と認められず請求を否認した
56歳男子の被保険車両による港岸壁からの転落死は借入金返済のため消費者金融から多額の更新借入れが動機となったと自殺免責した

●1654号(平成18年9月14日発行)
ビル内駐車場から6年経過ベンツの盗難は盗難後にキー紛失過去2度同種事故等総合的にみて喪失の偶然性が否定されるとして保険金請求を棄却した
2年半前にも盗難保険金受領歴あるX所有のセンチュリー盗難の25日前にも1か月前保険契約のジャガーをたまたま使用の同一駐車場から盗難は偽装を推認して保険金請求を棄却した
セルシオ購入後に後輩に貸与中の13年経過セドリックの盗難は350万円かけて改造、保険金額を変更している等原告の意思を認めるに足りないと保険金支払いを認めた
中古キャデラックの本件盗難は原告の意思の立証は不問も過去8年に11回の請求歴等不自然多く原告の故意認め請求棄却した

●1653号(平成18年9月7日発行)
フロントガラスに頭を打ちつけてPTSD診断ある13歳男子は非器質的精神障害で12級10年間14%の労働能力喪失を認めた
追突され12級PTSD請求の31歳男子は1年後発現の精神症状との因果関係認めて症状固定後の休業損害等の25%と14級後遺障害慰謝料を120万円で考慮した
41歳女子の胎児死亡流産との因果関係認め暴走逃走等考慮し慰謝料200万円認めた
50歳男子の後遺障害2級1号請求は自賠責事前認定判明時から急速に悪化等症状固定後の症状を否認、7級4号認定した

●1652号(平成18年8月31日発行)
歩行者事故で泥酔運転者Yと長時間の飲酒のZは酒をすすめたと同視し、飲酒運転を制止しなかったことは幇助に当たるとAに対する共同不法行為責任を認めた
呼び出されて120`b走行車両同乗中の29歳男子死亡はYのアルコール臭、暴走行為感知できたとしてシートベルト不着用と合わせ35%過失相殺を適用した
雨とはいえ先行車を追越す際の異常な運転操作での対向車線進入は酒酔い運転と免責した
A運転被保険車両の海中への転落死は高齢者講習受講後も免許失効中の無免許として保険免責した
登録2か月のBMWの左後部に145万円の修理費損害が生じた評価損は70万円と認めた

●1651号(平成18年8月24日発行)
事故歴有するセルシオ盗難の立証責任の甲主張は不採用も免責事由認められると請求棄却した
盗難当日の高速道路で第三者がコンソールボックス内のキー利用で自走が確認され兄経営の親会社倒産でサラ金数社利用等盗難考え難いとセルシオ盗難の保険金請求を棄却した
ベンツ盗難による保険金請求は料金精算で出場する割引可能な駐車券とスペアキーを車に積んだゴルフバック内に置いた、購入直後から不具合が生じていた等偽装動機なしとは言えず請求棄却
時価下回る修理費でリース解約損害金とリースユーザーの事故落ち評価損の請求を否認した
リース契約解約金損害は一般化していない特別損害としタクシーの耐用年数3年の償却残存率で時価額を損害と認めた

●1650号(平成18年8月10日発行)
観光客多い風致地区幅3.3b見通しの悪い交差点を50`b走行のYの著しい過失に対し一時停止目撃された原付自転車に過失相殺しないとした
9級10号固定後復学資格取得の20歳男子は正看護師につけずパート勤務等67歳まで35%の労働能力喪失を認めた
肋骨骨折も通院回数少なく報酬も変化なく事故の影響小さいと年齢不詳自営業者の休業損害を否認した
1年半前運送業廃業後無職の62歳男子は求職活動中で3か月後の就業の蓋然性認めセンサス同年齢の7割で休業損害を認めた
外貌醜状等6級請求の女子中学生は現在幼稚園教諭として稼働等から11級認定し並々ならぬ努力から労働能力喪失率25%とした
22歳男子調理師見習は顔面青黒く6歯破折等で「自主退社せざるを得なかった」整形外科的治療終了後2か月の休業を認めた

●1649号(平成18年8月3日発行)
植物状態の1級3号後遺障害を残した18歳女子の介護料は家族介護で休養加算し生存期間中月額60万円の定期金支払いを認めた
高次脳機能障害等残す26歳女子大卒会社員は就労を継続することが非常な困難として併合6級も労働能力喪失率は75%を認めた
転職し月給制となって4か月の29歳男子は近い将来の蓋然性からセンサス同年齢を基礎に逸失利益を認定した
医師の就労指示後の休業は肉体労働を伴う物流従事の業務等症状固定までの4分の1の休業を加えて認定した
杖使用も月半分はパート主婦の長女宅で家事に従事の68歳女子の収入をセンサス65歳以上の50%と認めた
妻子を母国に残し永住資格で昼夜肉体労働に従事するブラジル国籍44歳男子の収入につきセンサス平均で認定した

●1648号(平成18年7月27日発行)
横断歩行の原告が歩道まで1.6b地点で青発進の被告原付自転車と衝突は青点滅で引き返さなければならなかったが過失は25%とした
法定速度の2倍で走行原付自転車に衝突された歩行者の過失は横断歩道から40b離れた地点を酔った状態で横断から20%とした
車線変更時の衝突であるが、バックミラーでは25b後方の無灯のY車を確認困難等でA原付自転車の過失を35%とした
右折乗用車と衝突の直進二輪車運転者が死亡した事故で信号表示、速度等確定できないとして基準15対85の過失割合を適用した
信号残りも目立つ繁華街スクランブル横断歩道上の原付自転車とタクシーの衝突はどちらの信号無視か確定困難で過失割合は5対5とした

●1647号(平成18年7月20日発行)
一方当事者の指示・説明を考慮し優先道路進行の亡A自動二輪車に「過失はない」と認定
同一方向進行中のバイク同士の衝突は40`b制限を75`b走行の被告に対し衝突まで気付かず車線変更の原告に50%の過失を認めた
駐車禁止道路駐車Y車の開けたドアと衝突倒れ込んだX原付自転車と衝突Z車は5.2b道路の中央を減速せず走行により共同不法行為責任を認めた
0.6_cの飲酒、20`b速度超過赤信号無視の危険な運転のY車に対し直進左折車線から右折の不適切運転で5%の過失相殺をした
老女自転車の転倒受傷は女子高生の自転車との接触・未接触の立証認められず請求棄却した
被告の黄進入を認めたが過失は重大とし68歳男子の車椅子赤横断の過失を40%、糖尿病の寄与度で20%減額した

●1646号(平成18年7月13日発行)
玉突き追突され29日に3日通院後自殺の57歳男子は同僚の保証等経済的理由で自殺として事故との因果関係を否認
転倒自転車38歳男子の四肢麻痺等との因果関係認め改善傾向から5級認定し心因性等で5割減額した
幼少期のポリオ障害を有していた45歳男子は衝突の衝撃で同乗タクシー横転が誘因となり5級から2級へと増悪重篤化し素因で40%減額
頸椎捻挫等で通院後2か月入院の51歳女子には入院の適応認め難く通院治療費を損害と認めた

●1645号(平成18年7月6日発行)
自転車で横断中左折車に衝突されて8日後死亡の68歳女子は入院先病院でセラチア菌感染による多臓器不全死として事故との因果関係を否認した
59歳男子の脳梗塞1級後遺障害は骨盤骨折との因果関係を認め脳梗塞・高血圧等既往症で2割の素因減額を適用した
脳挫傷後の77歳男子の誤嚥肺炎死は2年前からのアルツハイマー病受診等複数の原因あり本件事故との因果関係を否認した
年収1,500万円35歳男子の職場退職は事故前から受診の精神的疾患と職場の対人関係のストレスが影響と事故との因果関係を否認した

●1644号(平成18年6月29日発行)
落書傷による車両保険金請求につき、事故が被保険者の意思に基づかないとの主張立証責任を負わないが免責事由等審理を尽くすため原審に差し戻すとした
他に3台所有しながら150万円落札車両を550万円で購入、エンジンかけたまま15分間放置等盗難事故に疑念を抱かさせると請求を棄却した
シボレーアストロの落書傷の偶然性立証責任は保険会社にあるがスモークフィルム貼った威圧感ある車への傷ほか不可解多く原告の偶然性の主張採用できず請求棄却した
全塗装目的ともとれるゴルフ全面の落書傷は修理後使用している等から信用に値すると車両保険金支払いを認めた

●1643号(平成18年6月22日発行)
0.14_cの飲酒が眠気を誘発させ正常な運転ができない状態の事故と認めて車両保険金免責を判決した
限度額上回る損害競合の場合は社会保険者により被害者の請求が優先する
梨状筋症候群の因果関係を認め別途協議の示談には慰謝料、逸失利益に限る記載なく、示談後の治療費、休業損害も損害と認め素因で3割減額した
38歳男子の5級脊髄損傷は筋力低下も筋萎縮なく医師は詐病疑い症状の誇張で治療期間3か月後遺障害の残存ないと認定した

●1642号(平成18年6月15日発行)
最高裁は海中への車両水没事故で請求者は原因の立証責任を負わず契約時確定していなければ偶然性がないとして棄却することはできないと高裁に差戻した
1か月前まで無車検無保険であったポルシェの焼損は人為的にガソリン等に着火の焼残物から保険金取得目的の放火と認めて請求棄却、甲には違法な保険金請求の応訴費用を認容した
ベンツ盗難は所有車両5台のうち唯一11年経過のみに契約2か月後の盗難供述変遷等疑問多く偶然性推認できず請求棄却した
中古車業者所有のイモビライザー付のセルシオの盗難は鍵1本で買受け複製していない、盗難後も鍵の所在確認せず等偽装疑われると保険金請求を棄却した

●1641号(平成18年6月8日発行)
Z車のA車への激突は単独事故を起こしたA車に軽微接触後走行車線を塞ぎ停車のY車との共同不法行為責任と認めた
逆走中と誤認速度超過を減速せず回避のため車線変更したY車とライト点灯追越車線に逆向き停車X車の過失割合をY75:X25と認定
同一方向進行中の乗用車同士の衝突は免許失効は不問も方向指示器不点灯右折のY車に2割加算修正しX車の過失1割とした
X車(BMW)には予見困難な直近での車庫入れの左折後退Y車に100%過失を認定
40`b制限を80`b走行時の衝突は単に40`b速度超過の過失より重いと認定した
原付自転車と出合頭衝突のMTB自転車(マウンテンバイク)は購入時期、価額の証明なく修理費2万円を損害と認めた

●1640号(平成18年6月1日発行)
後遺障害の原因となった外傷性横隔膜ヘルニアの増悪を疑い対処する義務を怠ったとZ病院に医療過誤を認め責任割合を5割とした
肉体労働に従事する32歳男子会社員の脾臓摘出は13級下肢短縮と合わせ45%の労働能力喪失を認めた
追突された30歳女子眼科医に14級振戦による手術できず研究職に転向、減収を認め10年間12%の労働能力喪失を認めた
左尺骨茎状突起骨折後の12級神経障害後遺障害を残す37歳男子の逸失利益を10年間14%、19年間10%の労働能力喪失率で認定

●1639号(平成18年5月25日発行)
無保険車傷害は胎児の損害等賠償義務者の負う義務は免責を除きすべて填補対象となると判決した
身体の大きな17歳男子の排泄障害等1級3号後遺障害介護料を母67歳まで二人分、日額1万2,000円、以降日額2万円を認めた
最高裁の中間利息控除差戻判決で札幌高裁は5%ライプニッツ式で認定した

●1638号(平成18年5月18日発行)
訴訟における自賠責保険金は支払基準に拘束されず自賠責限度額の範囲内で支払を命じるとした
高さ1.7b、幅30abの裏窓からの鍵盗取後の脱出の不自然性等、ベンツ盗難の偶然性を否認して保険金請求を棄却した
車両保険付ベンツのガソリンスタンドからの盗難は時価500万円を1,375万円で契約等偽装動機等盗難に該当しないと請求棄却した
時効中断等に不要といえない別件訴訟の弁護士費用は認容額の5%を無保険車傷害の損害と認めた

●1637号(平成18年5月11日発行)
7級高次脳機能障害等併合5級請求の44歳女子は脳萎縮等なく併合8級労働能力は35%喪失と認めた
22歳男子会社員の併合11級7歯補てつ、顔面醜状の逸失利益を否認し慰謝料630万円で考慮した
併合11級後遺障害残し俳優を断念した等から逸失利益をセンサス同年齢10年間14%労働能力喪失で認めた
女子中学生の14級左第4指骨一部欠損とこぶ状突起はセンサス25〜29歳で18歳から10年間5%の労働能力喪失を認めた
男子美容師の腰椎圧迫骨折、そのための個室料はMRI等異常所見なく時日隔てて発症等で因果関係を否認した

●1636号(平成18年4月27日発行)
飲酒して直近を路外へ右折の原付自転車60、衝突後電柱損壊等速度超過の直進大型貨物車40の過失割合を適用した
Uターン禁止でかつ相当接近しているのにUターンしたY車9割、転回が進んでいる状態で衝突したX自動二輪車1割で過失割合を適用
進入してはならないゼブラゾーンを横切って本線進入のY車95%、本線20`b超過走行のA車5%の過失割合を適用した
同一車線内の車線変更の過失は重大で片側2車線中央ゼブラゾーン進行の原付自転車転倒の過失を50%と認定した
衝突まで気付かなかったYの甚だしい前方不注視から横断歩道上を歩かなかったことは過失に加算しないと幹線道路赤点滅の歩行横断者に1割の過失相殺を適用した
飲酒による影響大きく500bを15分以上かけて横断歩道上を歩行し、赤信号で被告車の直前に出た原告の過失を6割とした

●1635号(平成18年4月20日発行)
45歳男子の左下肢痛後の浮腫、発疹なくともRSDを認めたが医師の指示ない3万1,500円の差額室料の損害を否認した
57歳男子商店主のセンサス主張の収入は確たる立証なく確定申告で認定せざるを得ないと年156万円で認定した
日没後の住宅街交差点で横断歩行者との衝突は買物、帰宅時間帯で注意深い運転が求められると夜間修正を否認、89歳の原告に15%の過失を認めた
前日から行動を共にした助手席同乗19歳女子は居眠り運転「認識できた」等で2割減額、3級3号の介護料を日額1,000円認めた
39歳男子個人営業の木彫刻家の収入は事故後の確定申告額にも変動大きくセンサス平均の50%と認定した

●1634号(平成18年4月13日発行)
ランドクルーザーの盗難届出当日同型車購入発注は盗難を予期していればこそと盗難認められないと車両保険金請求を棄却した
家屋と隣りの店舗同時放火は灯油まきガソリン入りペットボトルを置く等十分な準備と実行時間からXの意図以外あり得ないと火災保険金請求を棄却した
業者の納入証明は同一のけい紙、書式筆跡で証拠力乏しく損害の存在認められないと火災保険金請求を棄却した
社会通念上運送業者は荷主負担の損害を賠償する立場にあると荷主への賠償損害を認めた
車両保険契約するベンツの盗難は3年連続保険金受領後に前々日に滞納保険料の入金等盗難の事実を否認して保険金請求を棄却した

●1633号(平成18年4月6日発行)
48歳女子運転車が左折時、発進貨物車が右後側面に衝突、7級PTSD後遺障害を否認、14級10年5%の労働能力喪失を認めた
17歳男子の右膝等8級後遺障害は異例の1年4か月リハビリ退院時「これ以上治らない」と診断され、2年以上受診しなかったことで退院時症状固定、時効消滅により請求棄却した
飲酒承知同乗事故で依頼して虚偽申告の運転者は免責、調査等錯誤に陥らせた同乗者の行為は共同不法行為に該当し賠償責任を認めた
衝突後のZ原付自転車が向かってきて腰痛から7級PTSD罹患は強烈な外傷体験否認し14級外傷性神経症と認めた
駐車中のロールスロイス2台の落書傷は同一グループ内の金融会社2社が債務整理者と行方不明者から保管中で「意を受けた者の行為」と保険金支払を免責した

これ以前の判決文章等の詳しい内容は、本紙掲載号をご参照下さい。