(2011年9月30日発刊)
本書は、著者自身が整形外科の臨床医として、そして損害保険会社の顧問医としての豊富な経験を基にして、損害調査実務での医療審査(医療照会・調査面談等)にあたって留意しておくべき医療・医師の実態や、実務上の基本姿勢等ついて詳述し、保険業界と医学界のギャップを埋めるべく、無駄なくスムーズな交渉のための提言を行っております。
損保担当者の悩みのタネである医療照会の要点などにつき、外傷、疾患、治療別に実務的な解説を行っておりますので、新たに損調実務に携われる方を始め、マネジャークラスの方、さらには弁護士、医師といった方々にも活用していただける内容になっております。賠償実務に携わる皆様にとって必読の書でございますので、是非ともこの機会にご一読ください。
●主な掲載内容
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第1章〔基礎編〕 |
- 紛争の主因はやはり保険会社側に
- 誠意無くして保険実務無し
- 医学知識をひけらかせて良いことはない
- 医学は分からないことばかり
- 医師は診断書の書き方を知らない
- 医師は保険用語を知らない
- 症状固定という用語・概念は医学界にない
- 素因は医学界では遺伝
- 医師は外傷性と外傷後を混同して使う
- 保険論的判断と医学論的判断は違うことを前提に
- 理想的な照会は一問一答
- 専門の顧問医にこまめに聞く
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第2章〔実務編〕 |
- 症状固定に向けての理屈、素因競合は二の次
- 画像所見には限界がある
- 画像所見上、新鮮か陳旧性かの区別ができるか?
- 神経損傷・麻痺の診断は鵜呑みにできない
- 心因性要因の競合ケースには医者も困っている
- 純粋な外傷性椎間板ヘルニアはほとんどない
- 骨折は治療が適切でもすべてが順調に癒合する訳ではない
- 相談の多い外傷・疾患の実務上の留意点
- 昨今話題の病名・治療
- 妥当な入院期間を決めるための基準はない
- 後遺障害等級と実情のギャップは大きい
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